Profile
OKI
アイヌの血を引く、カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」の奏者。
楽器プレイヤーとしてだけでなく、トンコリやアイヌの伝統歌「ウポポ」によるアイヌ伝統音楽を基調に、ダブ、レゲエ、ロック、アフロ・ビートなど世界のルーツ音楽のダイナミズムを織り込んだ斬新なサウンド作りで独自の音楽スタイルを切り拓き、知られざるアイヌ音楽の魅力を国内外に知らしめてきた稀有なミュージシャン/プロデューサー。
2004年に過去音源をOKI本人がリミックス/ダブ化した『ダブアイヌ』、2005年には、トンコリのみで作り上げた史上初のCD、その名も『トンコリ』を発表。また2006年7月には、セネガル出身の女性シンガーFaniaやドラマー沼澤尚をゲストに迎えた最新作『ダブアイヌ・デラックス』を、8月にはアイルランドのバンドKiLAとのコラボレーションアルバム『Kila+OKI』をリリースするなど、精力的な活動が続く。
海外での注目も熱い。ソロおよび自らの率いる「OKI DUB AINU BAND」で、2005年はシンガポール、イギリス・WOMAD(世界最大級のワールド・ミュージック・フェスティバル)、アイルランド、台湾で公演。 2006年はCity of London Festival、Larmer Tree Festival (UK)、Cite de la Musique(Paris)、ノルウェー、スペイン等でのツアー公演を行う。またill-bosstinoとCALMによるJAPANESE SYNCHRO SYSTEMのアルバムへの参加で話題を呼んだ。12月には「OKI DUB AINU BAND」名義でバンドとして初のフルアルバムをリリースし翌2007年1月には全国7会場にて初のJAPANツアーを行い、各会場とも満員のオーディエンスを音の渦で沸かせた。本年はバンドで7月ドイツ、スペイン、UK、ポルトガルを巡るヨーロッパツアー、国内ではフジロック・フェス、ライジングサン・ロック・フェスへの出演の他、シンガポールWOMADフェスでも公演を行った。来年(08年)度2月にはワシントン@ケネディ・センターが決定している。引き続き世界規模での活躍が期待されている、北海道発、唯一無二のアーティスト。
DUB AINU BAND
樺太アイヌの伝統弦楽器『トンコリ』を現代に復活させたOKI率いる日本/アイヌ発のプログレッシブ・ルーツ・バンド『DUB AINU BAND』。いにしえの楽器トンコリを大胆にもオール電化し、ベースとドラムで強靭補強したヘヴィなライブサウンドに、アイヌに歌い継がれるウポポ(歌)の伝統曲や踊り、アフログルーヴ、レゲエ、ロック、ミニマルサウンド等が入り混じった唯一無二の越境サウンド。これまでに主に海外フェスでライブ実績を重ね熱狂的に迎えられたサウンドが、06年12月3日のアルバム「OKI DUB AINU BAND」のリリースを機に遂に日本上陸。メンバーはトンコリ、ギター、ヴォーカルを操る“OKI”、湘南をベースに数々のレゲエバンドで活躍するベーシスト“ヒロヒサ”、トンコリ/コーラスと勇壮なリムセ(踊り)で海外でも脚光を浴びる北海道出身アイヌ“居壁太”、説明不要の日本が誇るドラマー、グルーヴメイカー“沼澤 尚”とDry&Heavy,Little Tempo,Flying Rhythms等で活躍するDUBエンジニア “内田直之”を加えた妥協無き面々。
UMEKO ANDO
フシココタン出身、幕別町在住。アイヌ語で歌を意味するウポポとムックリ(口琴)の名手。幼少時代からアイヌ語や伝統的な文化に親しみ、現在では帯広地方におけるアイヌ民族文化の代表的な継承者の一人。 帯広アイヌ語教室の講師として指導にあたり、帯広カムイトーウポポ保存会の中心メンバーとして活動。83年幕別町文化奨励賞を受賞。 95年にCD『ムックリと安東ウメ子』(幕別町教育委員会)を発表。オキのセカンドアルバム『ハンカプィ』への参加で、伝統の中にも揺るぎない個性を感じさせる独特の歌唱が注目を浴び、オキのプロデュースで2001年に発表したソロ作『イフンケ』、2003年の『ウポポサンケ』は数多くの評論家やアーティストに絶賛され、数々の媒体でその年のワールド・ミュージック部門“ベストアルバム”に選出された。「アイヌ音楽はリズムと即興性」が持論。さまざまなジャンルのアーティストとのコラボレーションにも意欲的で、現代と積極的に交わる姿勢を忘れない。 [訃報] 2004年7月15日、安東ウメ子さんが逝去されました。 これまで様々な形で応援して下さった皆様、本当に有難うございました。
TONKORI
トンコリはカラフトアイヌに伝わるアイヌ民族唯一の弦楽器。胴が細長く平べったいため、内部で音が増幅されにくい。弦楽器としては、あまり効率の良い構造ではない。しかしその構造こそがトンコリの音色に不思議な倍音成分を加えている。また、きちんと音の出ないところがトンコリを神秘的で謎めいた存在にしているようだ。そのトンコリサウンドにやられたファンも多い。 5本の弦はすべて開放弦で、ギターのようにフレットを押さえて音程を変化させることができない。和音を構成するには、これまた不向きな作りである。つまり演奏者は5本の弦が発する5色の音をリズムによって刻み、奏でるほかない。弦楽器でありながら、リズムをいかにして生み出すかが演奏上の重要なポイントになってくる。 トンコリの伝統曲は、最大5つの音から構成されるきわめて単純なフレーズの繰り返しだ。オキはステージで、この単純なフレーズをひたすら繰り返す。だが、単純であっても単調ではない。たった5つの音の組み合わせの中に、明らかに西洋音楽とは異質の−−そして日本の伝統曲とも別種の−−個性が光っている。 トンコリの原材料はエゾマツやオンコ(イチイ)を使い、弦はもともとシカのアキレス腱やイラクサを細かくよって作られていたが、昭和30年代にはすでに三味線の糸に取って代わられていた。トンコリは女体を模している。てっぺんが頭、糸巻きが耳、天板に空いた穴がヘソ、胴の裏側の弦を止めてある部分は尻。弦の付け根の穴を覆う逆三角形の小さな毛皮は陰毛を表している。
CHIKAR STUDIO
チカルスタジオはレコードレーベル及びアーティスト・マネージメント事務所です。
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